35

耐震住宅について?
 
  阪神大震災から、はや23年が過ぎました。(1995年1月17日(火)発生)

 地球上にいる限り、地震はさけてはとおれない事は皆さん承知されてはいると思いますが

    『災難は避けたい』し自分は避けてほしいとは思いますが、これはわかりません。

 私達の建築業界も、ことある毎には経験をベースには耐震強度を見直し
 もしもの時に生命を守るという視点から法律改正と共に建物は進化しているとは思います。

 しかし、だからといって
「安全な住まい」とはいえません。

 なぜかというと
阪神大震災クラスの地震では大丈夫!?!?!?だろう
 けっして壊れないというのでは無く、生命は守れる
だろう程度の考え方ですからです。

 どんな大きさの地震が来ても大丈夫な建物を創るとすれば
 とんでもない大きさの柱や壁という構造の建物となり、これもまたシェルターのようになり
 住めるというような住まいでは無くなってしまいます。

 
 私達も一般住宅を創るという立場から
 地震が来ても壊れない住宅を造るのでは無く、生命を守るという考えでいます。

 どのレベルの地震が発生するか解らない事を想定するよりも
 もし、住まいが壊れても「全壊・倒壊」を避けることで
 安全が確保出来るのでは無いでしょうか
 
 阪神大震災時も、タンスのすき間で圧死を逃れられた例も沢山あったように
 もしもの時に安全な空間を作る事は誰にでも可能です。

  次の地震が何時・何処に・どのような大きさで起こるかは、誰にも予測出来ません
 それよりも全壊を避けたり(低く軽い建物)することや、
 全壊になっれも安全な空間を確保(たとえば、少し強固なベットにする)、
 もしもの時の、屋根材や梁・天井等の重さ・倒壊時の衝撃力等なら
 誰でも計算出来ますし、地震力とは比べものにはならないと思います。

 最近では免震構造の建物も造られるようになってきましたが
 これとて、安全を確信出来るものでは有りません。

 高層の建物で安心か。強固な建物のだから安心かは住まいされる方の選択です。
 建物は皆さんの安全を絶対に確約するものでは無いことをご承知いただきたいです。

 とは云いましても、安心・安全を追求してゆくのが私達の使命です。

 
《安全は建物に依存するのでは無く、皆さんが創り出すもの

 ともかく、安心・安全もある程度コストに比例はすることも事実ですが!

35
阪神大震災から23年
地震より強い住まい造りが出来るのでしょうか。

高気密・高断熱住宅。